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2024年12月12日 (木)

令和6年を振返って

令和今年もあっという間に師走となり、あと数日で一年が終わりを迎え今年の修行は終了する。私自身の一年間の修行はどうであったか振返ってみた。

稽古は、朝目覚めた時からはじまることになるが、ラジオ体操、柔軟体操、そして数十本の素振りを行った。休みの日は、公園での素振り、火・金曜日は稲剣会での稽古、そして土・日・祝日は居合の稽古と思う存分とはいえないまでも充分稽古できたと思っている。

 また、稲剣会では鈴木善明先生が春の審査において六段に昇段され、秋の審査では間彦滋夫先生が同じく六段に昇段された。これも昇段された先生方がこの一年間一生懸命に稽古された結果であると信じている。『稽古は嘘をつかない』とはこのことである。一年の終わりまであと数日間であるが、気を引き締めて稽古に励んでいくつもりである。

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2024年9月25日 (水)

第61回おさらい会を終えて

令和6年9月20日、北区稲付青少年剣道会では第61回おさらい会を挙行しましたところ、お陰様をもちまして大変有意義に終わらせることが出来ました。これもひとえにご父兄のご協力があってからこそ出来たものであると感謝に止みません。

かわいくば、五つ教えて三つほめ、二つ叱って良き人とせよ」これは、二宮尊徳の言葉といわれているが、かわいい子どもたちの教育や子育てにとても参考になる言葉であり、また、私の指導理念の真髄でもあります。褒められて嬉しいのは決して子どもだけでりませんが、褒められてイヤな気分になる者はいないはずです。私自身褒められるのがとっても好きだからです。

指導の面からすると似たような言葉に、山本五十六の「やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」という言葉がありますが、これも同じことだと思います。剣道をはじめとするスポーツ系の指導は、まず自分でやって、お手本を見せ、容易にできると思わせることでしょう。そして、言って聞かせて、納得させ、なんとかやらせてみる。そこで、褒めて、良い気分にさせ、その気にさせ、最後には実行させる。

ご父兄の皆様、おさらい会で子ども達が教わったことを上手に披露しようと真剣に剣道に取り組む姿は、とても輝いていたと思います。剣道を通じてかわいい子どもたちに何を教えるか。それは、「清く、正しく、美しい心と人を愛せる優しい心」であると私は信じています。

北区稲付青少年剣道会会長 金子 孝

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2024年8月27日 (火)

基礎を固め審査に臨む

令和6年8月25日稲剣会では、副会長を務める鈴木義明先生が六段審査に臨みみごと合格することができました。とても喜ばしいことです。「生涯剣道」何歳になっても剣道を続けられることはとても幸せなことであると思います。

一本技の積み重ねが、二段技・三段技になることは言うまでもありませが、二段技や三段技を行うためには、その基礎である一本打ちの習得が、当然必要になってきます。そしてまた、正しい一本打ちを行うためには、素振りや打ち込み稽古をすることが大切です。素振りをすることにより手の内がつくられ、気剣体一致の一本打ちができるようになり、なおかつ打突後も体勢が崩れないようになると言われています。

 基礎とは、構えや体捌きや竹刀の操作などの、有効打突に結びつけるための、原理原則である基本動作であり、打ち込み・切り返しおよび懸り稽古であると思います。稲剣会では、この基本動作を中心に稽古を行っています。そして、それを頭の中ではなく、身体で覚えることが大切なのです。

普通基礎というと、初心者のうちに習得してしまったと思われますが、これは大変な間違いです。基礎を固めることは昇段審査に有効なばかりでなく、生涯剣道を楽しんでいくためにも重要なことであると思います。もう一度頭の中にしまい込んだ基礎を初心に戻り、素振りから固め直してみては如何でしょうか。

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2024年7月31日 (水)

大きな声を出すと名鏡の勝ちにつながる

7月30日、北区稲付青少年剣道会では試合稽古の後に皆でかき氷を頂いた後に、「スイカ割り」や「ビンゴゲーム」のイベントを行いました。「大きな声を出しなさ~い」稽古中には何回口走ることか。こども達に見られる現象でしょうか、元気が出ないこどもが多くなっているように思える。しかしながら、稽古前やイベント参加時の様子を窺ってみるとそうでもなく大きな声を出して元気に遊んでいる。『元気』とは、文字どおり活動のもとになる力である。元気のよい子は、気持ちや行動に溌剌さがあることから見ているだけで私たちにパワーを与えてくれるだけでなく、社会問題にもなっているいわゆる「いじめ」にも遭わないであろう。剣道の場合、「気・剣・体」の一致が最も重要であり、試合ではこの何れか一つを欠くと一本と認められない。要するに、小さい声で打突しても一本にはならず、勝ちに繋がらない。また、本来掛け声(発声)は、心に油断がなく、気力が充実した状態が自然に声となって外に現れたものであるが、初心者の場合、意識的にできるだけ大きな声を出すことが必要である。

牛の歩みも千里」意識的にできるだけ大きな声を出していれば、何時しか無意識のうちに啐啄の気を出せるようになり、ひいては、剣豪故高野佐三郎先生の言うところの「明鏡の勝ち」に繋がるものであると信じている。

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2024年6月29日 (土)

空間打突

 空間打突は素振りの一種であるが、相手の打突部位を仮想して実際の打突に結びつけていくという狙いがある。居合が正にそうであると言える。「居合は剣道とは違う」と言われる方もおられるが、居合も剣道も同じであると思う。

その方法は、実際の打突に結びつくように充実した気勢で手の内をしっかり極めて繰り返し行う。

  • 右足を前に出しながら太刀を大きく振りかぶる。
  • 左足を引きつけながら空間打突を行う。
  • 正面と左右面打ちは、右手を肩の高さで伸ばし、左手の握りは鳩尾に納めて打つ。
  • 小手打ちは、太刀が床と平行になる程度に打つ。
  • 胴打ちは、剣先の高さを水平よりやや高めにし、左拳を下腹に納めて打つ。
  • 突きは、手首を内側に絞り込みながら、後に続く足を十分に引きつけ、腰を入れて肘を伸ばして突く。

 

空間打突の留意点

  • 足捌きと太刀の動きを一致させる。
  • 後に続く足を素早くかつ鋭く引きつけることと、手の内をしっかり極めることが気剣体一致の打突に結びつくことになる。
  • 頭や上体を振らないで、常に姿勢を正しく保つようにする。
  • 物打ちに力が集中するように、手の内をしっかり極めて正しい刃筋で打突する。
  • 上体を楽にし、肩や腕に余分な力が入らないようにする。
  • 打突の際は、右手だけで突っ張らないようにする。気力を充実させて打突する。Dsc_0042

2024年4月10日 (水)

全日本剣道連盟の指導法に沿った指導

 現在、全日本剣道連盟では剣道を指導する者の指導法の統一を図るため、剣道社会体育指導員の資格取得のための講習会(初級、中級、上級)を開催している。ちなみに、初級は3段以下の者に対する指導、中級は4,5段の指導そして上級は6,7段の高段者に対する指導法についての資格取得研修である。また、その上には日本スポーツ協会の主催している剣道コーチの資格研修も行われている。

 少年等の指導に携わっている先生方によっては、「6段あるいは7段の高段者であり、称号も頂いておられる先生方も少なくない」しかし、その様な高段の先生方の指導法を拝見してみると自分勝手な指導を行っている先生方もおられる様に見受けられる。例を挙げると、その一つは、試合や稽古が終わり後退して竹刀を納める場合に小さく5歩で戻れと指導するのは良いのであるが、3歩で元の位置に戻っても良いわけであるが、詳しく知らないことから3歩で後退して立合いの位置に戻ることを否定してしまう先生もおられる。全日本剣道形では小さく5歩後退して立合いの位置に戻ることからそれが正しいと信じてしまっているのである。もともと全日本剣道連盟の少年剣道の指導要領(旧版)では、終わりの礼は3歩また小さく5歩後退することになっていた。(現在の指導要領は、小さく5歩後退して立合いの位置に戻ることに改められてはいるものの、但し書きで3歩でも良い様に記されている)また、警視庁では、昔から3歩後退して立合いの位置に戻ることを行っており現在に至っている様である。

この様な視点から、基本指導にあたる先生方は、全日本剣道連盟の指導法を良く研鑽して指導にあたる必要があることは勿論、初級でも良いので全日本剣道連盟が主催している「社会体育剣道指導員」の資格を得て頂きたいと思うのである。

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2024年2月11日 (日)

日ごろの練習を活かして戦えるか

 

1 日常の稽古と試合

 剣道では「練習」のことを一般に「稽古」という言葉を使っている。「練習」も「稽古」も本質的には相違はないと考えられるが、「稽古」には、古(いにしえ)を稽(かんがえる)という字義がある。したがって、日常の剣道の練習は「正しい構え」「正しい間合い」から「基本に則った攻め合いや打突」の練習、すなわち「理合」の追求のための「稽古」が中心になって行われなければならない。試合や互格稽古での攻め方や打突の方法は本人の個性とともに相手によって、また時と場合によって千変万化、あらゆる方法が用いられる。それでも、結局、一番安定していて最後に強さを発揮するのは「日ごろから練習している常道」であり、「日ごろ練習していることを如何に発揮することが出来るか」が勝敗を決めることになるということを充分念頭において試合を行いたいものである。

2 攻めと作戦

 試合では自分の持っている技術や体力などあらゆる可能性や能力を傾注して勝利を得るため(有効な打突を完成させるため)に相手と攻め合いをする。体力や技術に差がない場合、定石では通じない為いわゆる“作戦”によって勝敗が決められることがある。試合の作戦は一般に技術的な作戦(戦術)と、心理的な作戦に大別できる。勿論両者が表裏一体の関係にあることは当然なことである。試合における心理的な作戦とは、試合を有利に展開する為に、相手の先手を打ったり、意表をついたり、相手の予想に反した動きを見せて心理的な動揺を起こさせるのである。そうすることによって、いままで崩せなかった相手を攻撃したり、防げなかった攻めを防御するきっかけができるのである。

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2024年1月 2日 (火)

年のはじめに目標を立てよう

あけましておめでとうございます。おめでたい言葉を申し上げたばかりでありますが、元旦の午後4時過ぎには石川県能登地方を震源とする震度7の地震が発生し、新潟、富山県など広い範囲で激しい揺れに見舞われ、大勢の人達が避難生活を余儀なくされる事態となりました。私達も、今、自分たちの身に危険が及んだ場合や大きな災害に見舞われたときに、どの様に対処したら良いのかを考えておかなければならないでしょう。「一年の計は元旦にあり」です。年のはじめに一年間の目標を立て達成に努めよう。下記の10項目は例ですので、自分たちで達成できそうな項目を立ててください。

①元気に早起きをする

②父母のお手伝いをする

③外から家に帰ったら、うがい手洗いをする

④毎日本を読む

⑤毎日少しでも素振りをする

⑥時間を厳守する(稽古時間には送れない等)

⑦人の悪口を言わない

⑧弱い者をいじめない

⑨先生の言うことを実際にやってみる

⑩できないことは、工夫してやってみる

以上の様なことを目標にして一年間頑張ってみましょう。剣道の稽古は道場や体育館でのみするものではありません。日々の生活を正しく送ることが大切なのです。

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2023年12月31日 (日)

一年間を振り返って

今年も大晦日を迎えるにあたり一年間を振り返ってみました。令和5年の大きな行事は、4月29日の三段以下の審査会からはじまり、5月21日第60回北区青少年剣道大会の参加、9月18日北区剣道大会の参加、そして10月1日には第60回の稲剣会おさらい会を挙行することが出来ました。10月13日には稲剣会の昇級審査会を行う事ができ、12月の納会まで無事終えることができました。これもひとえに地域の協力者の皆様、稲剣会の諸先輩方や会員の父母の協力があったからと感謝しております。

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2023年10月14日 (土)

稲剣会昇級審査

北区稲付青少年剣道会では、10月13日にこども達の昇級審査を行いました。審査に臨んだこども達は日ごろの稽古の成果を見せようと一生懸命に元気よく頑張っていました。今後の稽古が期待できます。

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